悩みを誰かに相談したいけど、どこに行けばよいか分からないと、余計に悩んでしまいますよね。
相談窓口には、それぞれ得意分野があります。
自分の悩みに合った相談場所を選ぶことで、悩みの解決にも繋がりやすくなります。
この記事では
- 心の悩みはどこに相談すればいいの?
- どんな相談のしかたがあるの?
と悩んでいる人のために
ということを臨床心理士のあたるが、分かりやすく説明します。
自分に合った相談場所が見つかるよ
相談窓口の選び方
相談窓口ってたくさんありすぎるよ…
選ぶポイントがあるから説明するね
心の相談窓口は、インターネットで調べただけでもたくさん出てきます。
そのなかから選ぶポイントは、次の3つです。
自分が重視する項目から、読んでみてください。
相談内容で窓口を選ぶ
相談窓口によって、悩みの得意分野があります。
そのため、自分の相談内容に合った場所で相談するとよいです。
次の中で自分の悩みに近いものはありますか?
それぞれの内容に適した窓口がありますので、見ていきましょう。
家庭内の暴力や自分の性格、行動について
親子関係のことや自分の性格などについて悩んでいるのであれば、児童相談所に相談してみるとよいです。
児童相談所とは
- 18歳未満の子どもが相談できる
- 都道府県や政令指定都市ごとに設置されている行政機関
- 虐待だけでなく、性格や行動についての相談も受け付けている
- 児童心理司や相談員が話を聞いてくれる
という場所です。
親子で相談に行くのが基本的なスタイルですが、それぞれの事情も汲んでもらえます。
寄り添いながら話を聞いてくれますし、必要であれば月1回程度の面接も継続することができます。
児童相談所での相談については、こちらの記事を読んでみてください▼
学校でのいじめや授業について
学校内で困っていることがある場合は、まずは学校で相談してみるとよいです。
学校には
- 担任、学年主任
- 保健室の先生
- スクールカウンセラー
- スクールソーシャルワーカー
など、たくさんの大人がいます。
信頼できる話やすい大人を選んで相談してみてください。
また、相談の仕方が分からないという場合は
- STEP1自分の悩みを整理する
自分なりに悩みの内容、状況、気持ちをまとめてメモしておく。
- STEP2先生の都合を聞く
ゆっくり話ができる時間を先生に聞く。
- STEP3自分の悩みを話す
悩みを整理したメモに沿って、先生に相談する。
という手順で相談するとよいです。
学校での相談について、詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください▼
心の健康や性病、DVについて
精神的な不安定さや、性病・妊娠について悩んでいて、病院に行くことに抵抗がある場合は、保健センターで相談してみるとよいです。
保健センターとは
- 市町村ごとに1つ以上ある行政機関
- 窓口が開いているのは平日9時~17時頃
- 心の健康、性病、不妊、DVなどの相談ができる
という場所です。
市町村ごとにあるので、距離的には行きやすいと思います。
保健センターについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください▼
親の心身の状態について
親の心の健康について悩んでいる場合は、精神保健福祉センターで相談してみるとよいです。
精神保健福祉センターとは
- 都道府県・政令指定都市に1つずつある行政機関
- 窓口が開いているのは、平日の9時~17時頃
- 依存症やひきこもりの相談ができる
という場所です。
精神保健福祉センターについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください▼
ただ、都道府県に1つしかない機関のため、近所にない場合は、保健センターに相談するとよいです。
相談方法で窓口を選ぶ
相談方法には、次の3つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、自分が話しやすい方法を選ぶとよいです。
直接窓口に行って対面で相談
対面での相談は、実際に顔を見ながら話ができるので、細かいニュアンスまで伝わりやすいです。
対面で相談できる場所は
- 都道府県、市町村の相談窓口
- 学校の先生やスクールカウンセラー
- 病院やカウンセリング
などがあります。
どこで相談したらよいかは、相談内容や予算から考えてみてください。
対面で相談したい場合、あらかじめ電話やネットなどで予約をしておくとスムーズに相談できます。
電話での相談
電話での相談は、顔を見ずに話ができるので、対面よりは緊張せずに話せるかもしれません。
実際に足を運ばずに話ができますが、表情が見えないことや電話代がかかることはデメリットといえます。
対面で相談できる窓口が、電話相談も受け付けている場合があります。
また、電話相談を受付けている場所については、相談窓口の検索サイトから探してみてください。
メールやチャットなどの相談
メールやチャットの相談は、声を出すことなく相談できるため、電話ができる場所がない場合などに利用しやすいです。
ただ、表情や声のトーンが伝わらないので、細かいニュアンスが分かりにくいというデメリットがあります。
メールやチャットでの相談を受付けている窓口については、相談窓口の検索サイトから探してみてください。
また、チャットやメールでの相談については、こちらの記事で詳しく紹介しています▼
料金で窓口を選ぶ
相談の料金は、無料の窓口と有料の相談室があります。
大きく分けると
の3つがあります。
無料の相談窓口
行政やNPOが運営している窓口は、基本的に無料で相談ができます。
団体によって、運営のしかたが違うので、自分に合った窓口で相談するとよいです。
選ぶときのポイントは
- 相談したい時間帯
- どのような職種の人に相談したいか
- 話を聞いてもらうだけでよいか
といった点です。
無料の相談窓口について、運営団体ごとの違いをもとに考えたい人は、こちらの記事を読んでみてください▼
行政の窓口については、相談内容で選ぶとよいので、先に書いた項目を参考にしてください。
有料(1万円前後)の相談窓口
有料のカウンセリングルームは、50分程度の心理面接が1万円前後かかります。
お高いよね…
この値段の高さには
- 保険が効かない
- 50分間を特別な時間にする狙いがある
といった理由があります。
お金はかけてもいいという人は、近所のカウンセリングルームや心理相談室に行ってみてください。
心理士との相性もあるので、自分に合わない場合は一つの場所に固執せず、安心して相談できる場所を探してくださいね。
有料(3千円前後)の相談窓口
カウンセリングを受けたいけれど、できるだけ安く済ませたいのであれば、大学附属のカウンセリングルームがオススメです。
大学附属のカウンセリングルームは
- 1回の心理面接が2千円~4千円程度
- 学生が実習の一環として相談を担当する場合がある
といった特徴があります。
大学附属のカウンセリングルームについて、詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください▼
相談員によるスタンスの違い
相談員は、持っている資格や個人の考え方によって、相談の聞き方が異なります。
それは、それぞれ社会的な役割が違うからです。
例えば
- 心理士→寄り添って話を聴いてくれる
- 保健師→心身の健康のアドバイスをしてくれる
- 医師 →病気や障害の診断をしてくれる
というように、資格ごとの特徴があります。
また、資格を持っていない相談員もいますが、ほとんどの場合特別な研修を受けているので、心配する必要はありません。
自分がどんな風に話を聴いてもらいたいか考えて、相談する相手を選ぶのもいいですね。
相談員の資格やその違いについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください▼
相談窓口の検索のしかた
相談窓口はどうやって探せばいいの?
窓口検索サイトがあるから紹介するね
相談窓口をインターネットやSNSで一つずつ探すのは大変ですよね。
そこで使えるのが、相談先をまとめて検索できるサイトです。
相談窓口検索サイトは
などがあります。
また、行政の窓口であれば、自分が住んでいる市町村のホームページを見るとよいです。
相談窓口の検索方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください▼
さらに、こちらの記事では、厚生労働省の「まもろうよこころ」というサイトで紹介されている相談窓口の
- 受付時間
- 相談員の資格等
- 対象者
- 相談時間の制限
についてまとめていますので、参考にしてください▼
「語る」だけでも相談の意味がある
本当に相談する意味あるかな?
話すだけでも気持ちは軽くなるよ
相談窓口が見つかっても、いざ相談しようとすると、不安になりますよね。
問題を解決したい気持ちが強いと、相談しても何も変わらないと思うかもしれません。
ただ、心のモヤモヤを解放して、心の中が浄化されることで、気持ちが軽くなることもあります。
これは心理学では「カタルシス効果」と呼ばれています。
なので、相談することは無駄にはなりません。
カタルシス効果について、もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください▼
まとめ:心の悩みは自分に合った相談窓口へ
相談窓口は
- 相談内容(家族、学校、心の健康…)
- 相談方法(対面、電話、チャット)
- 料金(無料、1万円、3千円)
という選ぶポイントがあります。
相談員によるスタンスの違いや、自分との相性もありますが、語るだけで得られる効果もあります。
なので、自分に合った相談場所を探して、話をしてみてくださいね。
相談窓口にいくのは抵抗があるという人は、当ブログの筆者が運営している「バーチャル談話室」に遊びに来てください。
「バーチャル談話室」とは、「cluster」というアプリ内に作られた、メタバース上の談話室です。
誰でも無料で利用できるので、気軽に話しにきてください。
バーチャル談話室について、詳しくはこちらの記事を読んでみてください▼
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