たくさんある相談窓口、団体によって何が違うか分かりづらく、悩みが増えて困りますよね。
結論を言うと、相談窓口は主体の団体で選ぶのではなく、自分が何を必要としているかを考えるとよいです。
そうは言っても
- 相談したいけど、どこがいいか分からなくて探すのが面倒くさい
- 相談窓口は何を重視して選んだらいいのか分からない
と思いますよね。
そんな人のために、この記事では
を臨床心理士のあたるが、分かりやすく説明します。
余計な悩みを解決するよ
どの相談窓口もだいたい無料で相談できる
お金はかかる?
無料のところがほとんどだよ
悩みを相談するときに、お金が必要なのかは心配ですよね。
安心してください。
行政もNPOも一般社団法人も、利益を目的としていないため、無料で利用できる場合がほとんどです。
では、どのようにして運営しているのか?
行政は、税金を使って運営しています。
NPOや一般社団法人は、行政の補助金や寄付などで運営しています。
行政の事業の一環だったりするわけです。
税金や寄付で運営されているから、無料で相談できるよ
相談窓口を選ぶときの3つのポイント
自分がどの窓口に相談するとよいのか、次のポイントに注目して考えてみてください。
それぞれについて、団体ごとに比べてみましょう。
相談できる時間は何時から何時なのか?夜間も受付しているのか?
夜に誰かと話したくなるよ
相談したくなるのは、日中とは限りません。
夜中に不安が高まることも多いですよね。
まずは相談できる時間帯から比べてみましょう。
行政の窓口は平日昼間しか開いていないというわけではない
身近にある行政の窓口といえば市役所ですね。
市役所は平日の8時半~17時しか開いていないというイメージがありませんか?
それに準じて、行政がやっている相談窓口は平日の昼間しか開いていないのかというと、そうでもありません。
例えば、こころの健康相談統一ダイヤルは、都道府県の精神保健福祉センターなどに接続されますが、県によっては24時間対応しているところもあります。
また、夜間は民間団体が対応するなど、工夫されています。
とはいえ、土日祝日はお休みとなっている窓口も多いです。
また、面談ができる日時が決まっていて、チャンスが月2回しかないということもあります。
24時間電話で相談できるNPOや一般社団法人の窓口
NPOや一般社団法人が運営している窓口のなかには、電話相談を24時間対応しているところもあります。
また、夕方から夜の時間帯や早朝など、相談したくなる時間に受け付けている団体が多いです。
平日昼間は学校が仕事がある、でも夜になると誰かに話を聞いてもらいたくなる、そんなときに対応してもらえると助かりますね。
相談を聞くのは臨床心理士とは限らない!?
誰が話を聞いてくれるの?
次は、どのような職種の人に話を聞いてもらいたいか考えてみましょう。
心の問題についての専門家といえば、精神科医や臨床心理士、公認心理師が思い浮かぶかもしれません。
でも心の悩みを相談できる場所であっても、相談した先にいるのは心理士ではないことも多いです。
とはいえ、ちゃんと話は聞いてもらえますので、安心してくださいね。
行政にはいろいろな専門職がそろっている
行政では、いろいろな専門職の人が働いています。
例えば、精神保健福祉センターには、精神保健福祉士や臨床心理士、保健師、看護師など専門知識をもった職員がいるのです。
面談のチャンスが少ないと書きましたが、決まった日時で予約すれば、無料で精神科医の話を聞けたり、臨床心理士に相談できたりもします。
NPOや一般社団法人の相談員は無資格でも専門的な研修を受けている
NPOや一般社団法人の相談員は、精神保健福祉士や臨床心理士などの資格を持っている場合もあります。
でも、資格を持っていないと相談員になれないというわけではありません。
つまり、普通の一般人が相談員をやっている場合もあるのです。
その代わり、それぞれの団体で養成講座などの研修システムが用意されており、その研修を受けた人たちが話を聞いてくれます。
なので、基本的にはしっかり話を聞いてもらえるはずです。
完全ボランティア無法地帯のところもあるので注意
ほとんどの団体で、相談員には研修の機会を設けています。
でも、稀に研修がなかったり、あってもかなり少ない回数だったりする場合があります。
相談員の人手不足なども問題となっているため、一概には言えませんが、専門の相談員に安心して相談したいですよね。
相談しても、気持ちを分かってもらえなかったと感じることがあるかも…
相談をするときに何をして欲しいか
悩みを解決してくれるのかな?
自分が求めていることをしてくれる機関に相談するといいよ
電話や対面で相談すると、何をしてもらえるのでしょう?
自分がどうしてほしいのかを、なんとなく考えながら読んでみてください。
行政や一部のNPO、一般社団法人の団体は、その後の支援に繋いでくれる
行政やNPO、一般社団法人の一部の団体では、相談にあった機関や制度を紹介して、より生きやすくなるように考えてくれます。
例えば、家にいられない事情がある人にシェルターを案内したり、経済的に苦しい人の生活保護申請に同行したり…
そういう場所で相談すると、自分が思いつかなかった対処法を教えてもらえるかもしれませんね。
NPO、一般社団法人の窓口では、とにかく話を聞いてもらえる
NPOや一般社団法人の相談窓口のなかには、話を聞くことがメインというところも多いです。
カウンセリングをするわけではなく、とにかく話を聞く、気持ちを聞く。
話すだけでも気持ちが楽になることはありますから、とにかく話せる場所って必要ですよね。
どの窓口でも基本的には話を肯定的に聞いてもらえる
どこの窓口で相談しても、基本的には否定することなく話を聞いてもらえて、気持ちを受け止めてもらえます。
ただ、気持ちが不安定だと、相手の言葉が冷たく感じることもあるかもしれません。
感情むき出しになって、相手とぶつかってしまうこともあるかもしれません。
そんなときには、一度気持ちを落ち着けて、別な場所で相談するのもありです。
まとめ:自分のニーズに合った相談窓口を選ぼう
相談する団体は、行政でもNPOでも一般社団法人でも、どこでも大丈夫です!
考えるポイントは、どの団体が運営しているかではなく、自分が相談しやすいかどうかです。
- 相談したい時間帯はいつなのか
- 相談したい相手は誰なのか
- 相談したときにどうしてほしいのか
3つのポイントを中心に、相談窓口を選びましょう。
考える気力がないときは、一番最初に目についたところに、とりあえず相談してみてくださいね。
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