1人でご飯を食べていると、なんだか寂しくなるときがありますよね。
そんなとき、地域の人と一緒にご飯を食べられるのが、こども食堂です。
こども食堂は、無料でご飯を食べられるという印象が強いかもしれません。
そのため、お金がない人が行くイメージがあり、こども食堂に入るのは恥ずかしいと感じる人もいるでしょう。
しかし、こども食堂は孤食を防ぐための場所でもあります。
お金がない人が行く場所ではなく、誰かと一緒にご飯を食べたい人たちが集まる場所でもあるのです。
この記事では
- こども食堂って貧しい子が行く場所じゃないの?
- こどもじゃなくても食べられるの?
- ご飯を食べる以外にも何かできるの?
という疑問を持っている人のために
ということを、臨床心理士のあたるが分かりやすく説明します。
こども食堂に対する考え方が変わるよ
こども食堂とは誰かと一緒に過ごせる場所
こども食堂ってご飯食べられるところでしょ?
こども食堂とは、地域の人たちが無料または安い価格で、食事や集まって過ごせる場を提供しているところです。
農林水産省は、こども食堂について次のように説明しています。
無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する子供食堂等が広まっており、家庭における共食が難しい子供たちに対し、共食の機会を提供する取組が増えています。
引用元:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomosyokudo.html
地域の人と共に食事できる場所なんだよ
お寺や自治会で続々オープンしており、2024年2月時点で全国に9,132か所あるといわれています。
毎日やっているわけではなく、週1回や月2回など、それぞれのこども食堂で決まった曜日に開かれています。
こども食堂を利用すべき3つの理由
「こども食堂」と聞くと、お金のない子が食事をもらう場所というイメージがあるかもしれません。
でも決してそんなことはありません。
こども食堂は
というようなメリットがあるのです。
それぞれ詳しくみてみましょう。
いろいろな人や食と出会える
こども食堂は、ご飯を食べるだけの場所ではなく、出会いの場です。
たとえば
- 他の学校、他の年代、地域の人とお喋りできる
- 小さな子と一緒に遊べる
- 家では食べられない食材と出会える
といった出会いがあります。
学校では話の合う人がいなくでも、こども食堂では気の合う人と出会えるかもしれません。
また、一緒に遊んだり、お喋りしたりして、学校や家での嫌なことから少し離れてリラックスできます。
子ども好きな高校生や大学生なら、子どもと自由に遊べて楽しめますよ。
家だと食べられないものが食べられたり、知らなかったことが知れたり、誕生会に参加できることもあるかもしれません。
こども食堂によって様々なイベントをやってるよ
新しい体験によって、自分のなかの世界が広がっていく場所であり、いろいろな人の「居場所」になっているのですね。
「自分には居場所なんてない」と悩んでいる人は、こちらの記事も読んでみてください▼
子どもからお年寄りまで利用できる
子どもしか行けないんでしょ?
「こども食堂」と聞くと、子どもしか入れない印象を持つかもしれません。
たしかに、こども食堂には小学校低学年~中学年の子どもたちが多くいます。
でも、8割のこども食堂は、対象者を限定していません。
つまり、誰でも来られる場所なのです。
実際、私が行ったこども食堂も、利用者のほとんどが大人でした。
地域の人たちみんなが、一人ぼっちでご飯を食べずにすむように
「おじいちゃんもおばあちゃんも、子どもと一緒にみんなで食事をしよう!」
というのが「こども食堂」です。
幅広い年代の人たちが、一緒に過ごせる場所なんだね
お金があっても一人ぼっちでご飯を食べている人はたくさんいます。
でも、一人で食べるご飯より、みんなで食べるご飯の方が美味しいものです。
無料か安い料金で温かいご飯が食べられる
ご飯代は、こども食堂によって異なりますが、高校生までは無料、大人は200円などと決められています。
どうして無料で食べられるの?
無料で食べられると聞くと、何か裏があるのではないかと疑ってしまいますよね。
でも心配いりません。
食材は、寄付や会費でまかなわれていますので、安心して食べてくださいね。
何も請求されないから大丈夫だよ
まとめ:こども食堂の利用は恥ずかしくない
こども食堂は、ご飯が無料または安く食べられるだけの場所ではありません。
いろいろな人や食と出会える場所です。
普段関わらない友達やさまざまな年代の人と交流することができます。
こども食堂を利用することは、恥ずかしいことではありません。
1人でご飯を食べるのが寂しいときや、温かいご飯をお腹いっぱい食べたいときは、近所のこども食堂に足を運んでみてください。
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