パパ活とは、経済的に余裕のある男性と一緒に過ごした対価として、女性がお金を貰う活動のことをいいます。
パパ活には「大人あり」「大人なし」などの条件があり、「大人あり」とは身体の関係をもつことです。
性交渉をしてお金をもらうことは、世間的にはあまりよく思われません。
お金をもらわないにしても、不特定多数の男性と関係をもつことは、非難されることが多いです。
でも、「自分の体を自分がどうしようと勝手じゃない?」と思いますよね?
この記事では
- 不特定多数の男性と性交渉をしたら悪いことがおきるの?
- 体を売ることの何がいけないの?
- 大人から「自分の体を大切に」って言われるのがウザい
と思っている人のために
を臨床心理士のあたるが、分かりやすく説明します。
お金をもらわずとも、不特定多数の男性と性交渉している人は読んでみてね
パパ活で大人な行為をすることの4つのリスク
不特定多数の男性と性交渉することには、次のようなリスクがあります。
それぞれ詳しくみてみましょう。
性病になる
性交渉をすると、性感染症になるリスクがあります。
性感染症とは、皮膚や粘膜が接触することでうつるものです。
- クラミジア
- 淋病
- 梅毒
- HIV
などが挙げられます。
コンドームで予防できますが、のどにも感染するので、オーラルセックスでも注意が必要です。
もし性感染症になってしまったら、どうなるのでしょうか?
性感染症になっても、すぐに気づけないことが多いです。
いざ赤ちゃんが欲しいと思った時に、できない身体になっていたりするんだ
自分が性感染症になっていないか心配な人は、検査を受けてみましょう。
検査は、病院や保健所で受けられます。
病院はお金がかかりますが、いろいろな性感染症の検査ができます。
一方で、保健所は調べられる数が限られますが、無料かつ匿名で受けることができます。
妊娠する
性交渉をすると、妊娠する可能性があります。
これは、不特定多数の男性でなくても同じです。
避妊をしていても、可能性はゼロにはなりません。
もし妊娠したら、赤ちゃんは産むのか産まないのか、育てられるのか、ということを考えなくてはいけなくなります。
被害体験になる
性交渉は単純な体と体の関係ではありません。
相手が心にも入り込んで、襲ってくるような感覚になることもあります。
それがトラウマになることもあるのです。
トラウマになると、突然当時の記憶が蘇ったり、感情が感じられなくなったりするんだよ
性交渉をしたその時だけでなく、その後もずっとトラウマとして心に傷を負うことは、できれば避けたいですよね。
法律を破ることになる
お金をもらって性交渉をすることに関しては、さまざまな法律で禁止されています。
売春防止法では
何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない。
引用元:売春防止法第三条
と売春が明確に禁止されています。
この法律でいう売春とは
対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること
引用元:売春防止法第二条
とされており、対価をもらって不特定多数の人と性交するのは禁止されていることになります。
お金をもらって性交したらダメって法律があるんだ
ただ、罰則については、勧誘やあっせんをした人に対してもうけられています。
たとえば、女性を雇って売春をさせるような会社があれば、その会社の代表が処罰されます。
つまり、誰かに勧誘されたり雇われたりして、不特定多数の人と性交すると、その勧誘した人や雇い主は罰則をうけることになるのです。
性交の相手や雇い主が処罰される可能性があるんだよ
また、満18歳に満たない児童の法律児童福祉法第34条1項6号では「児童に淫行をさせる行為」を禁止しています。
淫行とは「性的に乱れた行為をすること」であり、その違反者には罰則があります。
さらに児童売春防止法では、18歳に満たない児童に対して、「対償を与えて性交等をすること」が禁止されています。
この法律では、服を着ていない児童の写真などを持っていることも禁止されています。
そして、5年以下の懲役や300万円以下の罰金といった罰則が科せられます。
あなたが未成年なら、お金をもらわなくても相手が処罰される可能性があるよ
このように、いろいろな法律で、お金を受け取って性交することが禁止されています。
大人は子どもの心身を守るために「体を売ってはいけない」と言う
大人はやたら怒ってくるよな
大人は子どもが性的関係をもつと「自分の体を大事にしなさい」と言いますよね。
そのメッセージからは、禁止のニュアンスが強く感じられると思います。
それは、大人が「大事にしなさい」と言う理由まで言葉にしないことが多いからです。
大人のなかには、上で挙げた4つのリスクについて知っていて「体を売るな」と言う大人もいます。
しかし、なんとなく性に汚らわしいというイメージがあって言っている大人もいます。
学校教育では、子どもを産むことに繋がる性だけを正しいとして、その他は道徳的に認めようとしないし、教えることもしません。
赤ちゃんの誕生については教わっても、彼氏とのセックスの楽しみ方は教わらないもんね
明治期からの男性中心社会に縛られている大人たちが、性教育を受け入れようとしないので、大人はうまく言葉にできないままでいるのです。
ただ、本当は「体を売ってはいけない」という言葉の裏に、あなたのことが大事というメッセージがあることは、間違いありません。
体だけじゃなくて、心とかあなた自身すべてを、大人は大事にしたいんだよ
パパ活するのか?体を売るのか?最終的に決めるのは自分
「売るな」って言われても、自分の体は自分のものでしょ?
大人にいくら怒られようが、もちろん、自分の体は自分のものです。
あなたの体はあなたのものに違いありません。
SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ)というのを聞いたことはありますか?
これは「性と生殖に関する健康と権利」のことです。
分かりやすく説明すると
自分のからだは自分のもの
自分の人生は自分のもの
誰かに強制されたり、誰かのために捧げるものではない
どうするかの決定権を持っているのは自分だけ
ということを大切にする理念です。
だから、誰になんと言われようと、最後に決めるのは自分です。
自分のことは自分で決めていいからこそ、相手に強要されるようなことはあってほしくない
本当に体を売りたいのか?大切にして欲しい3つのこと
自分の体のことは自分で決めていいということを踏まえて、3つ考えて欲しいことがあります。
- 性交渉に対する自分の意思
- 体を売ることで何を得ようとしているのか
- 相手との関係性によるリスク
性交渉に対する自分の意思
性交渉をするということに、あなたの意思はありますか?
お金を稼がなくてはいけないという事情があるかもしれません。
でも、そこには「性交渉したい」という自分の意思が伴っているでしょうか。
また、まるで自分に値段をつけるかの行為に、自分が傷つく可能性を理解していますか?
体を売ることで何を得ようとしているのか
体を売ることで得ようとしているものは、お金とは限りません。
その行為の目的は
- 家族から得られなかった愛情の獲得
- 性的なトラウマからの回復
- 劣等感からの逃避
など人それぞれです。
あなたが得ようとしているものは、体を売ることでしか得られないものですか?
セックスを求める理由については、こちらの記事でもとりあげているので、読んでみてください▼
相手との関係性によるリスク
不特定多数の男性たちは、あなたのことをよく知らない人です。
そして、あなたもその人たちのことをよく知りません。
知らない人だから、嫌なことを「嫌」と言えない関係性でもあります。
そのため、嫌なことを強要される可能性があります。
性的同意という概念が近年広がってきていますが、すべての性的な行為においては同意が確認されるべきです。
自分の意思を伝えられない関係性では、同意のない性的行為がおこなわれるかもしれません。
それは、性暴力となり、心に深い傷として残る可能性もあります。
「大人なし」のはずが、身体の関係を求められることもあるよ
大切なのは体だけでなく自分の意思と自分の心
「大切にしなさい」と言われても、「誰も大切にしてくれなかったじゃないか」と思うかもしれません。
でも、体を売ること以外でも満たす方法はあります。
なぜなら、あなたは価値のある存在だからです。
体を売る事例が起こり続けているということは、この社会に身体の関係を求める人や、それを必要としている人がいるということです。
性的な仕事に誇りを持っている人もいるでしょうし、やりがいを感じている人もいると思います。
ただ、自分はどう思うのか、自分の心に常に聞いてみてください。
あなたの気持ちを大切にしてね
まとめ:体を売っても、得たいものが得られるかは分からない
体を売ることはリスクがあるし、法律でも禁止されています。
ただ、自分の体をどう扱うかは自分が決めていいものです。
不特定多数の男性と性交渉することで、得ようとしているものがあるのだと思います。
その得ようとしている「何か」を探りたい人は、当ブログの筆者が運営している「バーチャル談話室」に遊びに来てください。
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