「まだ大丈夫」はもう危ない!精神的に崩れるまで頑張ってしまう3つの要因

自分のこと

身体も心もしんどくて疲れているのに、頑張っていませんか?

なんとなく分かっていても「まだ大丈夫」と踏ん張ってしまいますよね。

この記事は

  • 「あと少し頑張れば、いろいろ落ち着くはず」
  • 「他の人と比べたら、このくらいなんてことない」

と思って頑張っている人

  • 「まだ大丈夫」は精神的な限界と隣り合わせ
  • ストレスへの反応パターンや存在意義のせいで人は限界まで耐えようとする

ということを臨床心理士のあたるが伝えます。

あたる
あたる

崩れ落ちないためにどうしたらよいかが分かるよ

この記事を書いた人
\あたるです/
  • 子どもの心理に携わって10年
  • 臨床心理士・公認心理師
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  • バーチャル談話室もやってます

「まだ大丈夫」と思っていても、あっという間に崩れ落ちてしまう

高校の時、リストカットをしている友達が言っていました。

悩む高校生
悩む高校生

落ちるときはあっという間だよ

「まだ大丈夫」と思って頑張っていると、そのあと少しずつ崩れていくのではなく、限界がきたときに一気に崩れ落ちてしまう

そういう意味だったのだろうと思います。

だから、「まだ大丈夫」というのは危険と隣り合わせなのです。

精神的に崩れる限界まで頑張ってしまう3つの要因

では、なぜ結構しんどいのに「まだ大丈夫」と無理をしてしまうのでしょうか?

考えられる3つの要因を紹介します。

それぞれ詳しくみてみましょう。

闘争逃走反応で、ストレスに立ち向かおうとする

強いストレスが生じたとき、私たちは戦うか逃げるかして、そのストレス要因を対処しようとします。

これは、生理学者であるキャノンが、動物を用いた実験により、「闘争・逃走反応」として提唱しました。

人間が日常生活で、戦うか逃げるかの二択になるような強いストレスを受けることは、ないかもしれません。

しかし「まだ大丈夫」とストレスに立ち向かっている人は、逃げることをせず戦うことを選んでいるとも言えます。

戦うことを選ぶ人には、次のような特徴があります。

  • 責任感が強い
  • 自分に厳しい
  • 負けず嫌い

根気強くストレスと戦うことで、うまくいくこともあります。

でも、たまには逃げることをしてもよいのではないでしょうか?

あたる
あたる

戦っている間の緊張状態が続くと、身体を壊すこともあるんだよ

ストレスに適応しようとする反応パターンがある

人間はストレスを感じると、ある一定の反応パターンをたどります。

これは、生理学者のセリエが提唱したストレス学説で、「汎適応症候群」と呼ばれています。

この反応は、警告反応期、抵抗期、疲はい期という3つの段階があるのですが、少し難しいので、簡単なイメージを紹介します。

このように、身体の中でストレス要因に抵抗しようと頑張るけれど、抵抗するにもエネルギーが必要です。

そのため、エネルギーが切れて限界を迎えると、ストレスに抵抗できなくなってしまいます。

「まだ大丈夫」と思っているあいだは抵抗できていても、抵抗しているあいだにストレス要因がなくならないと、「もう無理」となって精神的に崩れ落ちてしまうということです。

頑張っている自分に価値を感じている

自尊感情が低いと、自分に価値を感じにくいです。

でも、頑張っている自分になら価値を感じられるという人もいます。

  • 無理してでも、学校に行き続けなければダメだ
  • このくらい耐えられなくてどうする
  • 自分なんかが弱音を吐いてはいけない

そんな風に頑張っている自分でないと、価値がないと感じて不安になってしまう。

でも、本当は、頑張らないあなたも存在していいはずです。

無理せず休んでいるあなたにも価値があります。

あたる
あたる

そうは言っても頑張らないって不安だよね

「まだ大丈夫」だから相談もできない

悩む高校生
悩む高校生

「まだ大丈夫」だから相談もしにくいよ

精神的にしんどくても、相談となるとハードルが高いですよね。

「このくらいじゃまだ相談しなくても大丈夫」と感じて、なかなか相談には至りません。

ポスターやチラシによく「早めに相談を」という文字を見かけるけど、それって難しいことな気がします。

「まだ大丈夫」って思ってしまうから。

だから、相談でなくてもいいです。

誰かにちょっと話してみましょう。

言葉にすることで、自分が気づいていなかった心の奥の感情にも気づけるかもしれません。

まとめ:「まだ大丈夫」と頑張っている人は、今すぐ誰かに話をしてみよう

「まだ大丈夫」はもう危ないです。

すぐそこに「もう限界」が迫っています。

今すぐ誰かに話をしてみましょう。

「信頼できる人がいない」「相談できる人がいない」と悩んでいる人は、こちらの記事も読んでみてください▼

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