学校の授業はみんなで一斉に受けるから、ひとりひとりのペースに合わせて進んではくれません。
そのなかで、先生の言っていることが分からないと、授業は苦しくて嫌な時間でしかなくなりますよね。
でも、人には苦手なことがあって当然です。
苦手な部分を補う方法もあります。
この記事では
- 先生が何言ってるか分からない自分は、障害があるの?
- どうして先生の言っていることが分からないんだろう?
- 塾に行って勉強するしかないのかなぁ…
と不安に思っている人のために
を臨床心理士のあたるが、分かりやすく説明していきます。
勉強のことで困っている人はぜひ読んでいってね
先生が何言ってるかわからないからといって、障害があるとは限らない
授業が意味不明…
障害あるのかな?
クラスのみんなは分かってる風なのに、自分は授業についていけないと、「自分だけおかしいのかな?」と思ってしまいますよね。
もしかして障害があるのかも…と考えたりすることもあるでしょう。
人それぞれ得意不得意があるように
- 言葉で言われるより図や絵で説明された方が分かりやすい
- 長い文章で説明されるのが苦手
- 算数は小学3年生の頃から分からなくなった
という特性を持っている人もいるかもしれません。
障害があるかどうかは、病院でお医者さんに診察してもらったり、知能検査を受けたりすることで診断してもらえます。
ただ、それよりも自分が理解しやすい方法で勉強を進める方が、問題の解決には繋がりそうですよね。
障害があるかどうかより授業が少しでも分かりやすくなった方がイイよね
先生が何言ってるか分からない時に考えられる3つの理由
先生が何を言っているか分からないのには、次のような理由が考えられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
先生の教え方が自分に合っていない
- 言葉での説明が苦手なのに、板書やプリント、資料集をほとんど使わずに授業が進められる。
- 長い文章での説明は分かりづらいのに、ひたすら先生が喋ってる。
- 先生がボソボソと話すからよく聞こえない。
- 先生の説明のしかたが分かりづらい。
先生によって教え方はさまざまで、その教え方が自分に合ってないものだと、「何言ってるかわからない」と感じます。
他の事が気になって授業に集中できない
好きな子のことや、家のこと、親の言葉、将来の不安など、授業以外に気になることがあると授業に集中することは難しいです。
考え事をしていれば、先生の言葉も耳に入ってこず、何を言っているか分からなくなってしまいます。
もし悩みごとがあるのであれば、信頼できる人に相談してみてください。
「信頼できる人がいない」「相談できる人がいない」という人は、こちらの記事も読んでみてください▼
そもそも勉強が苦手
勉強が苦手で授業に抵抗感があったり、授業のレベルが高いと、なかなか授業についていくのは大変です。
「先生何言ってるんだろう~?意味わからん!」ということも多くなります。
先生が何言ってるか分からない時の3つの対処法
授業が分からない私はどうしたらいいの…?
先生が何を言っているか分からない時の対処法として、次の3つが考えられます。
学校の先生に聞く
分からなかったことについて、先生に聞いて、もう一度説明してもらう方法です。
言葉ではなく図に書いてもらうと分かりやすいのであれば、黒板や紙に書いて欲しいと頼んでみましょう。
しかし、もう一度聞いても、先生の言っていることは分からないという結果になる可能性もあります。
その場合は、他の方法を試してみてください。
友達や周りを頼る
先生ではなく、友達や先輩に教えてもらうという方法もあります。
学校の先生には聞きづらいという人もいると思います。
もし、友達に聞けそうだったら、聞いてみてください。
分からなかった授業の内容に限らず
授業中…
- どこのページをやっているのか
- どの資料を開いているのか
についても、分からなくなってしまった時には、もっと周りを頼ってもいいのです。
塾などで勉強する
塾に通って、学校の授業とは別に予習や復習をするという方法もあります。
ただ、お金はかかります。
自分なりに予習や復習をするのもいいでしょう。
今はYouTubeで分かりやすく解説している動画も、無料で見れます。
また、無料で勉強を教えてもらえる寺子屋や無料塾を利用する方法もあります。
普通の学習塾はお金がかかりますが、無料で勉強を教えてもらえる場所であれば、タダです。
無料の塾なんてあるの?
無料塾について次の見出しで紹介するね
学校以外に無料で勉強を教えてもらえる場所とは
学校以外にも無料で勉強を教えてもらえる場所があります。
それは、寺子屋や無料塾などと呼ばれる学習支援です。
寺子屋とか無料塾について詳しく説明するね
それぞれの地域に無料の学習支援はたくさんある
なんで無料で勉強が教えてもらえるの?
塾などで勉強を教わろうとすると、お金がかかるのが普通ですから、なんで無料なんだろうと思うかもしれません。
実は、「すべての子どもが健やかに成長できるように支援しましょう」ということが法律で決められているのです。
だから、勉強が苦手な人も、お金に余裕がない人も、分からないことは教えてもらえる場所が各地域に用意されているんですね。
詳しく知りたい人は、子供・若者育成支援推進法や生活困窮者自立支援法を読んでみてください。
法律をもとに、市町村で学習支援が行われているんだよ
学校以外の場所でも勉強を教わりたい人が使える
学習支援は、次のような人を対象に開かれています。
- 経済的な理由で塾には通えない
- 集団が苦手で学校に行けていない
- 日本語にあまり慣れていない
学校の授業が難しく感じたり、そもそも学校に通っていなかったりして、学校以外の場所で勉強を教わりたい人が利用できるんですね。
また、両親が海外の方で、家では英語を使っている人などは、日本の学校の日本語での授業は難しく感じるでしょう。
そのため、日本語にあまり慣れていない人も、学習支援で勉強することができます。
大学生や地域の人が個別に教えてくれる
学校の授業みたいに先生が教えてくれるの?
ほとんどの学習支援では、個別に勉強を教えてもらえます。
ひとりひとりペースは違いますから、それぞれのペースに合わせて学習を進めていくんですね。
また、学校の先生が教えてくれるわけではなく、大学生や地域のボランティアさんが勉強を教えてくれます。
年の近いお兄さんお姉さんから教われば、楽しく勉強に取り組めるかもしれません。
あなたのペースに合わせて大学生や地域の人が教えてくれるよ
学習支援をしているところ
学習支援は、教育委員会やNPO、民間の団体が全国各地で開いています。
近所に無料の学習支援があるかは、学校の先生に聞くと教えてくれるでしょう。
また、全国の無料塾をリストにまとめているサイトもあります。
対象者や開室日時、場所などがまとめられているので見てみてください。
リストに掲載されているのは、すべての無料塾ではありません。
さらに多くの学習支援をまとめているサイトがこちらです。
各市町村で、自治体が学習支援を運営・委託している団体が一覧になっています。
少し細かくて見るのが嫌になるかもしれませんが、自分の住んでいる地域で学習支援が行われているのか調べる際に参考にしてください。
まとめ:先生の言ってることが分からないなら、寺子屋や無料塾などの学習支援を活用しよう
先生の言っていることが分からないとき、理由はいろいろ考えられます。
少しでも授業が分かるようになるには、個々のペースで教えてもらえる場所が必要です。
障害とか病気とかも気になるかもしれませんが、自分の理解しやすい方法を探すのも大切です。
寺子屋や無料塾など無料の学習支援を活用して、「分かった!」をたくさん体験しましょう。
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