【完全版】親の離婚で感じるストレス

親のこと

恋愛結婚が定着してきた現在、両親が離婚・再婚をする家庭も少なくありません。

親の離婚を経験する未成年の子どもは毎年20万人にのぼります(内閣府の報告より)。

そして子どもの立場では、親の離婚や再婚で複雑な感情を抱いたり、両親の不仲がストレスになったりして、心に重くのしかかってきますよね。

この記事では

  • 一緒に暮らしてる親がストレス
  • 別れた親との交流どうしたらいい?
  • 親が離婚していろいろ変わった

と悩んでいる人のために

  • 離婚した親が不安定になる理由とその影響
  • 別居している親への気持ちと会う方法
  • 不登校や自傷行為、友達との関係として出る影響

についてを、臨床心理士のあたるが分かりやすく説明します。

あたる
あたる

親に対する自分の気持ちを整理できるよ

離婚したすべての家庭にあてはまるというわけではありません。

大きな影響を受けずに生活を送れる場合もあります。

この記事を書いた人
\あたるです/
  • 子どもの心理に携わって10年
  • 臨床心理士・公認心理師
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  • バーチャル談話室もやってます

離婚した親と暮らす子どもの悩み

悩む高校生
悩む高校生

同居親がマジめんどい

あたる
あたる

親子の役割が逆転するよね

親が離婚して、家庭のスタイルが変わると、子どもはストレスに感じることもあります。

例えば

  • 親の愚痴を聞かされる
  • 親の代わりに家事やきょうだいの世話をしないといけない

といったことが生活に加わります。

親は離婚によって、心理的な拠り所が必要になったり経済的な負担が増えたりするので、そのしわ寄せが子どもにいくのです。

離婚した親の心の状態

離婚は親の事情ですが、離婚によって親の心の中では

  • 後悔、怒り、不安、孤立感を感じる
  • 人生の新たなアイデンティティを模索する
  • 新たな責任や重荷が増えて、余力がなくなる

といったことが起こっています。

そのため、心理的な拠り所が必要となり、身近にいる子どもに頼っているのです。

しかし、親のために子どもが我慢する必要はありません。

親と話すのが面倒でウザく感じている人は、こちらの記事を読んでみてください▼

役割逆転による子どもの影響

離婚に限らず、精神疾患や親の育った家庭環境の影響で、親子の役割は逆転します。

そして役割逆転が起こると、子どもが背負う役割は

  • 保護者
  • 恋人
  • 別居している親に対抗する戦友
  • 親の精神的な不安定さを支える人

など多岐にわたります。

あたる
あたる

こんな複雑な役割、大人でもこなせないよ

本当の意味では「保護者」にも「恋人」にもなれないと気づくと、無力感を抱くこともあります。

そして

  • 楽しむことがなかなかできない
  • 自分の考えや行動に「これでいい」と確信を持てない

といった影響がでてきます。

親が子どもみたいだと感じている人は、こちらの記事も読んでみてください▼

離れて暮らす親に会うことの悩み

離婚した親のうちの一人とは、別々に暮らすことが多く、その親との交流についても家庭によって様々です。

そして、離れて暮らす親に対して抱く感情も人それぞれです。

どちらの感情も同じくらい抱く場合もありますし、一緒に暮らしていないからこそ分からない感情もあります。

別居親のことが好きで会いたい

親が離婚しても、自分の親に代わりはありません。

会いたいという気持ちを抱くのも自然なことです。

自分がどこから生まれてどう育ってきたのか、自分のルーツを知るために「会いたい」と思うのです。

離れて暮らす親は、子どものことを大切に想っている場合もあります。

ただ、会うことであなたが傷つく可能性もあります。

離婚して離れて暮らす親に会いたいという人は、こちらの記事を読んでみてください▼

あたる
あたる

この記事で親の所在の調べ方も紹介してるよ

別居親に苦手意識がある

離れて暮らす親に対して苦手意識や「嫌い」という感情がある理由には、次のようなものが考えられます。

  • 両親どっちが正しいのかはっきりさせたい
  • 同居している親とも離れ離れになることが怖い
  • 一緒に住んでいる親の気持ちに自分の気持ちを重ね合わせている

別居親に抱いている「嫌い」という感情は、本当の自分の気持ちとは違うかもしれないのです。

もし本心とは違っても、それは自分を守るための感情です。

本当の気持ちは、親と離れて暮らすようになると気づけることもあります。

離れて暮らす親に苦手意識がある人は、こちらの記事も読んでみてください▼

「親の離婚」が子どもに与える影響

親の離婚は子どもにとっても重大イベントです。

離婚のショックで性格や行動に影響が出ることもあるし、離婚前後の嫌だったことに蓋をしないといられないこともあります。

性格や行動への影響

親の離婚をきっかけに、子どもは性格や行動が変わることがあります。

例えば

  • 大人びた行動や幼い行動により、同級生から浮いてしまう
  • 抑うつ的になり、授業に集中できなくなったり、学校に通えなくなる
  • 自分を責め、良い子であろうとしたり、自傷行為をしたりする

といった影響がでてきます。

親の離婚の影響についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください▼

過去が現在に与える影響

親の離婚前や離婚後、嫌だった経験があっても、その気持ちに向き合うのは怖いものです。

親の影響力は想像以上に強く、親から与えられた否定的な強い感情は、価値観や人格形成にも影響してきます。

そして、嫌だったことに蓋をして抱えたままだと、大人になっても付きまとうことがあります。

そのため、過去の体験を話せるような、安心できる場所と信頼できる人を作ってみてください。

蓋をしている辛い過去がある人は、こちらの記事を読んでみてください▼

友達に親の離婚を話すかどうか

親が離婚していることを、友達に言えず隠している人も多いでしょう。

親の離婚を経験した子どものこころの調査では、本音が言えずに辛い気持ちを抱えていた人もいることが分かっています。

親の離婚を隠すのは、劣等感や悲しみ、不信感が影響しています。

友達に頼れないのは辛いですが、大切な人との出会いによって本音が言えるようになるので、焦らなくても大丈夫です。

親の離婚を友達に言えず悩んでいる人は、こちらの記事を読んでみてください▼

あたる
あたる

調査の結果も詳しく書いてあるよ

まとめ:親の離婚のストレスを一人で抱えなくていい

親の離婚を経験した子どもは、次のような悩みを抱えます。

  • 不安定な親を支えて、複雑な役割を担う
  • 自分のルーツを知るために、別居親に会いたくなる
  • 同居親の影響を受けて、別居親を嫌う気持が強まる
  • 不登校や自傷行為など性格や行動に影響がでる
  • 友達に本当のことが言えず苦しむ

どんな悩みも一人で抱える必要はありません。

安心できる場所で信頼できる人に話をしてみてください。

親が大変だからといって、我慢しなくていいのです。

「信頼できる人がいない」「相談できる人がいない」という人は、こちらの記事も読んでみてください▼

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