中学に入ると「高校はどこに行くんだ?」と聞かれるようになり、うんざりしますよね。
学校に行きたくないから、高校のことは考えたくない。
そうはいっても、家にもいたくないからどうしたものかと悩んでいませんか?
「学校に行きたくない」「家にもいたくない」なら、居場所カフェのある学校を選ぶとよいかもしれません。
この記事は
- 家は居心地が悪い
- 学校がつまらない
- 高校生活が楽しくなさそうで不安
という人に選んでほしい、高校内にある居場所カフェについて紹介します。
高校にカフェがあるって、オシャレでなんだか楽しそうじゃないですか?
「居場所カフェ」を初めて聞いた人でも
を臨床心理士のあたるが、分かりやすく説明するので、安心してください。
自分の高校に居場所カフェがあるけど、行ったことがないという高校生も、ぜひ読んでみてくださいね。
高校生活に希望がもてるようになるかも
居場所カフェとは、高校内で開かれているカフェのこと
高校にカフェがあるってこと?
居場所カフェとは、高校の中で月2~4回程度、昼休みや放課後の時間帯に開かれるカフェです。
2012年に大阪で「となりカフェ」がスタートしてから、少しずつ各地に広まっています。
現在では、北海道や宮城、千葉、神奈川など全国に100か所ほどの居場所カフェが運営されています。
それぞれ「〇〇カフェ」というように名前がついているんですよ。
高校ごとに「〇〇カフェ」と名前がついているんだね!
少し変わった大人たちが居場所カフェを運営している
運営しているのは、学校の先生ではありません。
地域で子ども支援などをしている団体や、若者の就労支援をしているサポートステーションの運営団体などです。
それぞれの団体のスタッフやボランティアにより、運営されているので、いろいろな大人がいます。
社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士などの資格を持っている人もいれば、ちょっと変わった大人もいます。
高校生のみんなと関わりたいと思ってるんだよ
教師は頭ごなしに叱って、髪型とか制服の下に着るTシャツの色とかタバコのことを「ダメ、ダメ」と指導するイメージが強いかもしれません。
でも、居場所カフェにいる大人は、指導などはせず、話を聞いてくれる大人たちです。
高校の中のひと部屋で居場所カフェが開かれている
どこで開かれているの?
高校によってカフェが開かれている部屋は様々です。
- 多目的室
- 会議室
- 図書室
- 特別教室
- 和室
など、高校の中のどこかの部屋で開かれています。
地域団体と一緒に子ども食堂を運営している高校もあるようです。
居場所カフェでできることはいろいろ
「カフェ」と名前がついているとおり、学校のなかにいるけれど、まるでカフェにいるような時間を過ごすことができます。
たとえば
といったことができます。
具体的にみてみましょう。
お菓子やジュースが無料で食べられる
カフェですから、食べ物や飲み物が提供されます。
しかもなんと無料で!!
おにぎりやコーヒーを出しているところもあります。
金欠のときには助かりますね。
他の生徒とおしゃべりできる
カフェにはいろいろな生徒がやってきます。
なので、フラッと一人で行っても、その場にいる生徒とお話することができます。
いつもは話さない人と、同じ趣味の話題で盛り上がるかもね
ボードゲームやカードゲームで遊べる
UNOやオセロが置かれていて、それで友達やカフェのスタッフと遊ぶことができます。
また、校則の範囲で持参できるゲームを持ち込んで、ゲームをしている生徒もいます。
自分の好きなことをして過ごせる
音楽を聴いたり、本を読んだり、ひとり窓の外を眺めてボーっとしたりしてもいいんです。
自分が好きなように過ごせるのがカフェですから。
大人と話ができる
カフェにはいつもスタッフがいます。
学校の先生とは違う、少し変わった大人たちです。
なんとなく話し相手が欲しいときも、その大人と雑談することができます。
いつでも話しかけてね!
また、ちょっと困っていることがあれば、相談してみてもよいでしょう。
相談は個室に移動してすることもできますが、カフェのスペースで話しても大丈夫です。
季節ごとのイベントを楽しめる
居場所カフェでは、たまにイベントが開催されます。
七夕に願いを叶えてもらえる企画があったり、浴衣パーティーで浴衣を着たり、編み物をしたり、クイズ大会があったり…
カフェによって様々ですが、もしやりたいことがあったら、要望を伝えてみてもいいかも。
高校によってカフェのスタイルもいろいろ
カフェごとに特徴があるよ!
カフェのタイプも、高校によって異なります。
- スタッフがコーヒーを入れてくれて、いい匂いのコーヒーを落ち着いた気分で飲めるカフェ
- 地元のおにぎり屋さんのおにぎりで、お腹いっぱいホッとできるカフェ
- 誰でもカフェに入れるようにひらけた場所で開かれているカフェ
- しんどい人がホッとできるような雰囲気を作っているカフェ
それぞれの高校に合ったカフェが開かれていますので、覗いてみてくださいね。
校則みたいなルールはほとんどない
学校の中にあるカフェだけど、校則みたいに厳しいルールはありません。
「他の人に迷惑をかけない」というような最低限のルールはありますが、その他は結構自由です。
他の人の迷惑になりそうなことや、授業に支障が出そうなことは、大人に声を掛けられることもあるかもしれません。
でも頭ごなしに注意してくることはありません。
一緒にルールを作っていこうとするスタンスですので、安心して利用してみてくださいね。
マナーを守って自由に過ごそう
居場所カフェの6つのいいところ
いろいろなことが、ある程度自由にできるカフェ。
他にも
といった、カフェならではのいいところがあります。
居心地のいい場所や人を選べる
教室みたいに座る場所が決まっていないし、担任の先生みたいに担当の大人も決まっていません。
自分が居心地いいと思える場所に座っていいし、話しやすいと思える大人と話ができます。
1人でいるのもOK!
行く時間も帰る時間も自由
授業みたいに、そこにいなきゃいけない始まりと終わりの時間は、決まっていません。
カフェが開いている時間帯なら、何時に行ってもいいし、何時に帰ってもいいんです。
誰かと話したいときに話す相手がいる
「なんとなく誰かと話したいなぁ」というときってありますよね。
そんなとき、スタッフがたくさんいますので、話をすることができます。
スタッフのなかに、話しやすい「お気に入り」ができるかもしれませんね。
家と学校のあいだのワンクッションになる
家で嫌なことがあって、そのまま授業を受ける気になれないとき、授業前の時間に開いているカフェなら気分転換ができます。
逆に、学校から家に帰るのに、ワンクッション欲しいときも、気持ちを切り替えるためにカフェを使うことができますね。
評価される心配がいらない
学校は何かと成績とか先生の評価がついてきます。
バイトも仕事の出来具合で評価されたりします。
でも、カフェは誰かから何かを評価されることを心配しなくていい場所です。
安心して自分らしく過ごせそうだね
なんとな~くいることができる場所
カフェは、特に目的がなくても居ていい場所です。
勉強しなくてもいい。
話さなくてもいい。
なんとな~くで、カフェに居ていいんです。
入りにくいなんてことはない!まずはちょっと覗いてみよう
先輩たちがいて入りづらいんじゃない?
高校に入りたてなら、居場所カフェに入るのも不安に思うかもしれません。
そんな新入生のために、1年生の日を用意しているカフェもあります。
陽キャばっかで陰キャは行けないんじゃない?
カフェという言葉から華やかなイメージがあるかもしれません。
でも、高校やカフェの雰囲気によっては、大人しい子が多く利用しているカフェもあります。
カフェの大人たちはいつでもウェルカムで迎えてくれます。
かといって、グイグイ絡んでくることもありません。
みんなが利用しやすいように工夫しているんだね
まとめ:学校にも家にもいたくないなら、居場所カフェのある高校を検討しよう
学校は嫌いだし、家にもいたくないとなると、高校のことを考える気にもなれないと思います。
でも、もし「学校に行きたくない」「家にもいたくない」と、高校選びで迷っているなら、居場所カフェのある高校を選択肢にいれてみるとよいです。
居場所カフェには、家族とも先生とも違う大人がいます。
普段話さない友達との出会いもあります。
居場所カフェのある学校を選ぶことで、見える世界が広がり、新しい価値観を手に入れられますよ。
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